[05.09/]
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テイトの家はオレの家から、思ったほど遠くなかった。地下鉄を乗り継いだが、環状線を自転車で走れば30分といったところか。
オレの近所同様、昔の面影が消えつつある町並みは、古い家と近代的なマンションが混在している。
テイトの後ろを付いて歩くこと10分。マンションとマンションの間の路地に入るといきなり鳥居が現れた。
参道には既に出店屋台が並んで、客足も上々。これは、夕方は沢山の人で賑わうのだろう。
「オレんちはこっち」
テイトはオレの手を引くと神社の境内をぐるっと回った。
「神社に住んでんのか?」
オレの問いかけにテイトは笑って「違うよ」と答えた。
「近道なんだ」
神社の裏の木戸から敷地を出ると、これまた細い小道に古い家が数件軒を連ねていた。
「オレんちはあっち」
そう言ってテイトは手前から二軒目の家を指差した。
昭和というかレトロというか。
オレも今のマンションに住む前は普通の一軒家(洋館)に住んでいたけど、こういう昭和レトロな家を見るとわくわくする。
いや、舞い上がってる場合じゃなかった。
初めてテイトの家族と会うのだ。
最初が肝心!
第一印象で待遇が違うからな。
テイトが「ただいま~」と、言って木戸を開けると(まだ、玄関ではない。門である)、ガラッと隣の家の二階の窓ガラスが空いて、同世代と思われる少年が顔を出した。
「テイト!」
「ミカゲ!」
「お帰り~」
「ただいま~」
「ちょっと待ってろ! 今、降りてくから。おじさんならカペラ連れて出かけてるぞ。客が来るってんで、商店街に買い物にいってる」
テイトがミカゲと呼んだ少年は捲くし立てるようにそれだけ言うと顔をひっこめ、おそらく階段を下りてる音だろう、ドタドタドタっと音を立てて玄関から飛び出して来た(隣の家の)。
「久しぶり~! オマエちっとも帰ってこねぇから、淋しかったぜ」
「オレも~! 元気だったかミカゲ!?」
「……!!!!」
突然、目の前で繰り広げられたテイトとミカゲと呼ばれた少年の抱擁にオレは呆然と立ちすくんだ。
つづく
※お祭りに行くまでが長いなwww
たまにはミカゲも出してあげないとね。
というわけで、まだまだ、続きます。
※前回のSSにコメントありがとうございました。
ごまさま、放置プレイでごめんねさい(汗)。
やっぱりモバイルからだと打ちにくくて、結局PC立ち上げた時しか更新しないという…
なんとも、非効率…
まだまだ、続きますが放置プレイ控え目に頑張りますv
オレの近所同様、昔の面影が消えつつある町並みは、古い家と近代的なマンションが混在している。
テイトの後ろを付いて歩くこと10分。マンションとマンションの間の路地に入るといきなり鳥居が現れた。
参道には既に出店屋台が並んで、客足も上々。これは、夕方は沢山の人で賑わうのだろう。
「オレんちはこっち」
テイトはオレの手を引くと神社の境内をぐるっと回った。
「神社に住んでんのか?」
オレの問いかけにテイトは笑って「違うよ」と答えた。
「近道なんだ」
神社の裏の木戸から敷地を出ると、これまた細い小道に古い家が数件軒を連ねていた。
「オレんちはあっち」
そう言ってテイトは手前から二軒目の家を指差した。
昭和というかレトロというか。
オレも今のマンションに住む前は普通の一軒家(洋館)に住んでいたけど、こういう昭和レトロな家を見るとわくわくする。
いや、舞い上がってる場合じゃなかった。
初めてテイトの家族と会うのだ。
最初が肝心!
第一印象で待遇が違うからな。
テイトが「ただいま~」と、言って木戸を開けると(まだ、玄関ではない。門である)、ガラッと隣の家の二階の窓ガラスが空いて、同世代と思われる少年が顔を出した。
「テイト!」
「ミカゲ!」
「お帰り~」
「ただいま~」
「ちょっと待ってろ! 今、降りてくから。おじさんならカペラ連れて出かけてるぞ。客が来るってんで、商店街に買い物にいってる」
テイトがミカゲと呼んだ少年は捲くし立てるようにそれだけ言うと顔をひっこめ、おそらく階段を下りてる音だろう、ドタドタドタっと音を立てて玄関から飛び出して来た(隣の家の)。
「久しぶり~! オマエちっとも帰ってこねぇから、淋しかったぜ」
「オレも~! 元気だったかミカゲ!?」
「……!!!!」
突然、目の前で繰り広げられたテイトとミカゲと呼ばれた少年の抱擁にオレは呆然と立ちすくんだ。
つづく
※お祭りに行くまでが長いなwww
たまにはミカゲも出してあげないとね。
というわけで、まだまだ、続きます。
※前回のSSにコメントありがとうございました。
ごまさま、放置プレイでごめんねさい(汗)。
やっぱりモバイルからだと打ちにくくて、結局PC立ち上げた時しか更新しないという…
なんとも、非効率…
まだまだ、続きますが放置プレイ控え目に頑張りますv
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夏祭り<同級生編>
祭り行こ。
テイトから誘われるなんて思ってもみなかったから、一瞬空耳かと思った。
「なぁ、フラウ、お祭り」
「え? あ、ああ! 行く行く!」
「でさ、オレの実家の近所の神社であるんだ」
「ん?」
「泊まりで、その…」
ま、マジでか?
テイトの実家にお泊りって!
それって、親公認みたいな。
いっそ、息子さんをオレに下さい!
的な!?
「フラウ?」
「行く! 菓子折り持って行く!」
「いや、別にそういうのはいいから…」
「そうはいかないだろ? きちんと親御さんに挨拶しないと」
「挨拶ってなんのだよ? あ、オレ、両親はいないから」
「え? いないって? 旅行とかか?」
「いや、オレが子供の時に亡くなって、て、く、くるしい、よ、フラウ、そんな強く抱きしめなくても…」
これが抱きしめずにはいられるか!
なんてことだ!
オレはそんなテイトの境遇をまったく知らなかったなんて!
「くっそ! これから先、ずっと、オレがオマエを守るからな!」
「それは別にかまわないけど…オレ、一人じゃないから」
「え?」
「弟と叔父きが一緒なんだ」
to be continued
※小ネタなのに続くとかおかしいだろwww
というわけで、続きますw
小ネタというより小出しwww
祭り行こ。
テイトから誘われるなんて思ってもみなかったから、一瞬空耳かと思った。
「なぁ、フラウ、お祭り」
「え? あ、ああ! 行く行く!」
「でさ、オレの実家の近所の神社であるんだ」
「ん?」
「泊まりで、その…」
ま、マジでか?
テイトの実家にお泊りって!
それって、親公認みたいな。
いっそ、息子さんをオレに下さい!
的な!?
「フラウ?」
「行く! 菓子折り持って行く!」
「いや、別にそういうのはいいから…」
「そうはいかないだろ? きちんと親御さんに挨拶しないと」
「挨拶ってなんのだよ? あ、オレ、両親はいないから」
「え? いないって? 旅行とかか?」
「いや、オレが子供の時に亡くなって、て、く、くるしい、よ、フラウ、そんな強く抱きしめなくても…」
これが抱きしめずにはいられるか!
なんてことだ!
オレはそんなテイトの境遇をまったく知らなかったなんて!
「くっそ! これから先、ずっと、オレがオマエを守るからな!」
「それは別にかまわないけど…オレ、一人じゃないから」
「え?」
「弟と叔父きが一緒なんだ」
to be continued
※小ネタなのに続くとかおかしいだろwww
というわけで、続きますw
小ネタというより小出しwww
※兄弟編、テイト小学生、フラウ中学生、フラウ視点で。
夕食後、テイトに「星を見よう」と、手を引かれて屋敷の屋上へ。
星を見るっつったって、こんな都会じゃ天の川どころか北斗七星だって見えやしない。
案の定、聳え立つビルの灯りで星の瞬きを目で捉えることはできなかった。
「なんか見えるか?」
夜空に目を凝らしているテイトに声をかけるも、テイトは首を左右に振った。
「天体望遠鏡はねーの?」
この質問にも首を振った。
「おいおい、金持ちなんだから天体望遠鏡ぐらい揃えとけよ!」
親父に直訴してやると心に誓うも、今、この場で、オレがテイトにしてやれることは何もない。
諦めて屋上の隅に置いてあったサマーベッドを広げると寝そべった。
寝転がった方が夜空を眺めるのは楽だ。
案外このまま空を眺めていれば目も慣れて見えるようになるかもしれない。
「テイト」
テイトを傍へと呼び寄せると意図が解ったのか、自分から滑り込んできた。
少し窮屈だが二人並んで横になる。
目に映るのは聳え立つビルの灯りと真っ黒な夜空。よっぽど光を発する星が現れないかぎり見えることはないだろう。
まぁ、別に眠くなったらこのまま寝ればいいか。
テイトがベッドから落ちないよう、肩に手を添える。
暇つぶしに学校での出来事なんかを話しているうちに短冊の話題になった。
「で、テイトは何て書いたんだ?」
「お兄ちゃんとずっと一緒にいられますようにって」
「!!!」
おいおいおい、ちょっと、まて!?
いや、嬉しいよ! 嬉しいけど、短冊に書くことじゃないだろう?
「先生に止められなかったのか? もっと、こう、短冊って、世界平和! とか、金持ちになれますように! とか…あ、テイトには関係ないかもしれないけど、そういうの書くだろ、普通?」
「ん? 別に先生、何も言わなかったよ」
「オマエ、相当なブラコンだと思われてるぞ」
「ブランコ?」
「……いや、なんでもないよ」
きっと、学校でもこの調子で、回りも承知してるのだろう。テイトの天然を温かく見守る先生、ご学友を想像して綻ぶ口元を掌で隠した。
と、その時、一筋の光が夜空を走った。
「あっ! 流れ星!」
同時に声を上げ、一瞬の光の筋は消えた。まさに瞬く間だ。
「綺麗だったな」
「……」
待ちに待った星を見ることができたというのに、テイトの顔はどこか不満気だ。
「どうした?」
「願い事するの忘れた……」
「あっという間だったものな。あれじゃ、願い事するのは難しいだろ? 何か願い事があったのか?」
真剣な面持ちでテイトは大きく頷いた。
「お兄ちゃんとずっと一緒にいられますようにって」
「!!!」
おおおおおおい!
オマエはオレを悶え殺す気か!?
もう、一生、敵わぬ願いとでも思っているのだろうか?
オレは此処に居るというのに!
しかもテイトは涙目だ!!!
堪らずテイトを抱きしめると「大丈夫、一生、テイトの傍にいるから」と口走っていた。
おわり。
※七夕終わってますが、季節ネタということでwww
夕食後、テイトに「星を見よう」と、手を引かれて屋敷の屋上へ。
星を見るっつったって、こんな都会じゃ天の川どころか北斗七星だって見えやしない。
案の定、聳え立つビルの灯りで星の瞬きを目で捉えることはできなかった。
「なんか見えるか?」
夜空に目を凝らしているテイトに声をかけるも、テイトは首を左右に振った。
「天体望遠鏡はねーの?」
この質問にも首を振った。
「おいおい、金持ちなんだから天体望遠鏡ぐらい揃えとけよ!」
親父に直訴してやると心に誓うも、今、この場で、オレがテイトにしてやれることは何もない。
諦めて屋上の隅に置いてあったサマーベッドを広げると寝そべった。
寝転がった方が夜空を眺めるのは楽だ。
案外このまま空を眺めていれば目も慣れて見えるようになるかもしれない。
「テイト」
テイトを傍へと呼び寄せると意図が解ったのか、自分から滑り込んできた。
少し窮屈だが二人並んで横になる。
目に映るのは聳え立つビルの灯りと真っ黒な夜空。よっぽど光を発する星が現れないかぎり見えることはないだろう。
まぁ、別に眠くなったらこのまま寝ればいいか。
テイトがベッドから落ちないよう、肩に手を添える。
暇つぶしに学校での出来事なんかを話しているうちに短冊の話題になった。
「で、テイトは何て書いたんだ?」
「お兄ちゃんとずっと一緒にいられますようにって」
「!!!」
おいおいおい、ちょっと、まて!?
いや、嬉しいよ! 嬉しいけど、短冊に書くことじゃないだろう?
「先生に止められなかったのか? もっと、こう、短冊って、世界平和! とか、金持ちになれますように! とか…あ、テイトには関係ないかもしれないけど、そういうの書くだろ、普通?」
「ん? 別に先生、何も言わなかったよ」
「オマエ、相当なブラコンだと思われてるぞ」
「ブランコ?」
「……いや、なんでもないよ」
きっと、学校でもこの調子で、回りも承知してるのだろう。テイトの天然を温かく見守る先生、ご学友を想像して綻ぶ口元を掌で隠した。
と、その時、一筋の光が夜空を走った。
「あっ! 流れ星!」
同時に声を上げ、一瞬の光の筋は消えた。まさに瞬く間だ。
「綺麗だったな」
「……」
待ちに待った星を見ることができたというのに、テイトの顔はどこか不満気だ。
「どうした?」
「願い事するの忘れた……」
「あっという間だったものな。あれじゃ、願い事するのは難しいだろ? 何か願い事があったのか?」
真剣な面持ちでテイトは大きく頷いた。
「お兄ちゃんとずっと一緒にいられますようにって」
「!!!」
おおおおおおい!
オマエはオレを悶え殺す気か!?
もう、一生、敵わぬ願いとでも思っているのだろうか?
オレは此処に居るというのに!
しかもテイトは涙目だ!!!
堪らずテイトを抱きしめると「大丈夫、一生、テイトの傍にいるから」と口走っていた。
おわり。
※七夕終わってますが、季節ネタということでwww
※二人が旅を終えて教会で暮らしてる設定です。
「ヒャッハー気持ち〜!」
奇声を発してテイトが水面から顔を出した。
季節は夏、の一歩手前。
教会の敷地に張り巡らされた水路をプール代わりにテイトが水遊びに興じている。
身につけるものは何も無い、生まれたままの姿で泳ぐテイトはまさに水を得た魚。
熱っぽい視線でその姿を追いながらフラウは紫煙を吐いた。
「なぁ、フラウも入れば? 気持ちぃぜ!」
人気の無い深夜とはいえ守衛が見回りに来ないとも限らない。
そんなスリルを楽しみながら、二人は逢瀬を重ねている。
「なぁ、フラウ」
髪の先から垂れる雫と、濡れたまつ毛。その奥の瞳も潤んで艶やかさを増している。
「誘ってるのか?」
フラウは煙草の火を消すと、手をのばしてテイトの濡れた髪に指を絡めた。
「そうだよ」
そう言ってテイトはフラウの腕を掴むと水の中へと引き込んだ。
水中で二人抱き合ってキスをする。
冷えた身体の奥の奥。熱が再び燻り始めたのを互いに意識して笑いあった。
暑くて眠れないので小ネタ書いてみました(笑)
この後に続くエロを妄想しつつおやすみなさい(-_-)zzz
「ヒャッハー気持ち〜!」
奇声を発してテイトが水面から顔を出した。
季節は夏、の一歩手前。
教会の敷地に張り巡らされた水路をプール代わりにテイトが水遊びに興じている。
身につけるものは何も無い、生まれたままの姿で泳ぐテイトはまさに水を得た魚。
熱っぽい視線でその姿を追いながらフラウは紫煙を吐いた。
「なぁ、フラウも入れば? 気持ちぃぜ!」
人気の無い深夜とはいえ守衛が見回りに来ないとも限らない。
そんなスリルを楽しみながら、二人は逢瀬を重ねている。
「なぁ、フラウ」
髪の先から垂れる雫と、濡れたまつ毛。その奥の瞳も潤んで艶やかさを増している。
「誘ってるのか?」
フラウは煙草の火を消すと、手をのばしてテイトの濡れた髪に指を絡めた。
「そうだよ」
そう言ってテイトはフラウの腕を掴むと水の中へと引き込んだ。
水中で二人抱き合ってキスをする。
冷えた身体の奥の奥。熱が再び燻り始めたのを互いに意識して笑いあった。
暑くて眠れないので小ネタ書いてみました(笑)
この後に続くエロを妄想しつつおやすみなさい(-_-)zzz